海と一体化 [PALAU 2007]
パラオといえばまず思い浮かぶのがこの「バラクーダ」です。
思い浮かぶのは、ダイバーくらいかな?
ダイバー向けの雑誌でパラオ特集とかあればほとんどはバラクーダの写真がトップページにあったりするので、いつのまにかそんなイメージが強くなってきたような...
正確に言うと、バラクーダの仲間で「ブラックフィンバラクーダ」と言われる尾ひれの縁が黒い種。
和名でオニカマスと呼ばれる「グレートバラクーダ」より、やや小ぶりですが、
それでも1尾の体長は70センチ以上の大物です。
ギンガメアジの倍の大きさで、群れてるんですから迫力も2倍です。
大きな魚の群れと戯れると、
海(自然)と自分が一体化したようでとても楽しいんですよ~(^_^)
ロウニンアジのテクニック [PALAU 2007]
昨日の記事で水中の上層と下層で住み分けがあるように書きましたが。。。
写真を並べるとこういう感じ。。。
上層では、小型のアジの仲間:クマザサハナムロがプランクトンを捕食中
中層では、大型アジの代表格:ロウニンアジが群れからはぐれた小魚を追い回し。。。
大型のアジは頭も良く、ナポレオンの影に隠れて狙った魚との間合いを詰めるテクニックを使ったり、
サメが来る反対側で待ち伏せたり。。。観察してると人が考えそうな知恵をたくみに使ってたりします。
それだけ頭の回転が速いってことですよね。
臨機応変に行動できるロウニンアジは、上に行くか、下に行くかはそのとき次第で変ります。
下層では、外敵から身を守るために群れを密集させて水底に居るエビカニの幼生やサンゴのポリプをついばむヨスジフエダイの群れ。。。
ただ、こういうのはパラオだけのことではなく、伊豆でも沖縄でも世界中の海がすべてこういう感じです。
また、目の前に捕食相手がいるからと常にアタックしてるわけでもなく、水中の生態系の頂点にある肉食の鮫さえものんびりと泳いでいます。
普段はとても穏やかな海の中で、突然、何かが弾けたように捕食大会が始まると、
目で追いつかないスピードで回りじゅうの魚たちがいっせいに動きだします。
そのスピード感あふれる光景は早朝ダイブが好条件らしいので、
パラオ最終日は5時に集合してダイビングをすることにしました。笑
でも、まだその前に2日目のダイビングの記事はまだまだ続きますからね。(^^)
下を覗けば。。。 [PALAU 2007]
大きな魚が悠々と泳ぐポイントでは、大物たちに目を奪われがちですが、
少し視線をそらすだけで可愛らしい魚たちがたくさん居ます。
もともと、そういった小魚がプランクトンを捕食に来てるエリアだからこそ、
それを捕食するために大型魚が集まってきてるのですから当然といえば当然ですけど。。。
いわゆる生態系ってやつです。
「アカスジウミタケハゼ」
体長は約3センチで、プランクトンを捕食するタイプ。
たまにエビの幼体を口いっぱいにほおばってる姿も見かけます。
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「セグロチョウチョウウオ」
背中に黒い紋があるので、背黒(セグロ)
パラオでは比較的個体数も多いチョウチョウウオです。
この子は岩陰から岩陰へ渡り歩くように身を潜めながら、
サンゴのポリプや、海草とか、逃げないものを中心に食べたりしてることが多いかな~
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「ヤマブキハゼ」
伊豆のダテハゼと同じような性格で、
いつでも巣穴に逃げ込めるような体勢で、流れてくるプランクトンを待つタイプ。
巣穴の管理はもちろんエビちゃんのメイドさん付き(笑)
今日の記事にアップしたようなサカナの敵は大きなアジではなく、
砂地を這うようにハンティングをするコチや、オコゼ、オニカサゴとか。。。
昨日の記事にしたような大型のアジは、中層を泳ぐキビナゴとかを狙う場合がほとんどです。
水面近くと水底の砂地や岩場とで上手に住み分けができてて、
そのどちらもが、そのエリアの中で生態系を作っていて、干渉しあわないような気もしますが、
それぞれに微妙にかかわってるのを見つけてはニヤっと喜んでるわけです(笑)
銀河花火 [PALAU 2007]
さて、年末年始モードの記事もこのへんにしてパラオの記事に戻ります。
パラオ2日目の1本目のダイビングは、
またブルーコーナーでギンガメアジの壁を見ることになりました。
やはり魚影の濃さではこのポイントがナンバーワンなので、
潜るたびに違った光景が目の前に広がるので、何度潜っても飽きることはありません。
というより、良い海ほど欲が出るので、
納得できる写真が撮れるまで何度も潜らないと気が済まないというか...(^^;)
下の方を泳ぐダイバーの泡に驚くと、花火が広がるようにブワ〜ンと散開していきます。
伊豆で数センチのキビナゴの群れが広がるのとはスケールが違ってとてもエキサイティングです!
群れという形には、外敵から身を守ったり、群れで小魚を追い込んで捕食するためなど、、、、
いろいろな意味を持ってます。
自然の中の生き物は形が違ってもすべてが生きて行くため、子孫を残すため、他のヤツより強く自分の縄張りを広げるため...そういう意味があっての行動なので、補食、産卵、求愛行動、縄張り争い、、、そして逃げること...そういうときに一番魚のもつ表情が魅力的に感じます。
パラオ2007もついに2008に持ち越しですが、
まだまだ半分も終わってないので今年もよろしく(笑)
ずいぶんのびのびになってきたので、
パラオ再確認の意味も込めてスライドショーを貼っておきますね。
あ、、、そうそう、、、2007年のぶんはまだ整理できてないので、
2006年度分のスライドショーです(^^;)
まぁ、同じ海ですから、細かいことはヌキでよろしく!!
無人島でのんびりこ~ [PALAU 2007]
まだ正月休みの人もいるみたいだけど、今日から仕事始めの人も多かったみたいですね。
正月気分もそろそろおしまい〜って感じかな?
というわけで、あちこちのネット仲間の掲示板などに貼付けたいた画像をここにも貼って、
正月モードから平常モードに切り替えたいと思います。
写真は食事のために上陸した無人島で撮影したものに文字入れしたもの。
どこかのダイビングサービスが講習用に並べたダイビングタンクを小道具に撮影しました。
この無人島には休憩で訪れることが多いので、ここに行くだけで気分がリラックス出来る島です。
まぁ、パラオの場合はどこでもリラックスできちゃうけど(笑)
パラオにはここ4年間は毎年恒例に。
その前にも4回行ってるので計8回の渡パラになります。
2007年9月にはパラオでのダイビングも通算で100本を越したので、
私のダイビングの10パーセントはパラオという計算になりますね。
この海でのダイビングはこれからもずっと続けていけたらいいなーって思っています。
2008年の夏にも、またパラオの海に潜りに行きたいな~
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みなさんの、2008年やりたいことは何ですか?
私の場合はなにか新しく始めるんじゃなく、
今やってることをさらに深く追求して楽しめたら。。。って思っています。(^^)
Morning light [PALAU 2007]
日常の慌ただしい朝と違って、リゾートの朝はのんびりと始まります。
眩しい朝日に目を細めながら出来立てのオムレツを...
今朝、咲いたばかりのハイビスカスが眩しい日差しを浴びて...
伊豆でのダイビングより1時間ほど早い支度をすませて、
眩しい海原を横目にボートでダイビングポイントまで...
遠くの光りをZOOMしてみると、
ダイヤモンドにも負けない眩しい輝き...
パラオの朝は眩しい朝です。(^_^)
ココナツ少年 [PALAU 2007]
いきなりですが、ここでまたパラオの記事に戻ってみたり...
パラオでは海沿いだけでなく、街中でも普通にヤシの木がそびえ立っています。
ヤシの木があるということは、ヤシの実もあるわけで...
道路にヤシの実が転がってるのは珍しい光景ではありません。
これが、ごく普通に上から落ちてくるというのもちょっと怖いけど(^^;)
けど、このヤシの実は子供たちにとって大事なオヤツ。
実を割って中のジュースを飲んだり、実の内側のココナツをかじったり...
独特な臭みもあるので、慣れないと苦手だと感じるかもしれませんが、
地元っ子は当然慣れてるに決まってますよね。(笑)
道路に叩き付けてヤシの実を割るのが一番手っ取り早いようです。
この方法ならナイフとか必要ないし、手軽にオヤツにありつけるわけですね。
実を割る前に、ヤシの実を高く持ち上げるポーズを撮影しろと催促。
力自慢をアピールしたがるのは大人も子供も変らない男のサガ?(笑)
観光客に撮影させた後のデジカメのモニタを見るのが彼等にとってのお楽しみなようです。
かと思うと別の実が落ちてきたので、誰かに拾われる前にまず回収作業(^^;)
この子、たくさん食べそうな顔してますからね。(笑)
南の島に行くと朝からずっとダイビングなので、
少し空いた時間にリゾート周辺を散歩するのが私にとって唯一の観光なんですが、
地元の子供たちと心の交流するのはとても楽しいです。
言葉が通じないことの不便さなんてまったく感じませんしね。(^_^)
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とりあえずナマ♪ [PALAU 2007]
パラオ初日のダイビングは...
マンタと遭遇。
ブルーホールで神秘的な青い光に包まれて..
クマノミと戯れて...
ナポレオンやバラクーダと泳いで、
ギンガメアジに巻かれて、
サメを激写
ナイトダイビングでは...
サンゴに寄りかかって眠るサカナたち。
岩の隙間で眠る大きなナポレオン。
その反対に岩の隙間から出てきて、外敵の眠ってるうちに補食活動を活発にするエビたち。
昨日の記事にもアップしたイカの補食。
初日のダイビングだけで、いろんなシーンを見ることができました。
(詳細は過去記事よりカテゴリーPALAU 2007を参照してくださいね)
そして、思いっきり遊んだあとは...
やっぱコレだね(^_^)/
パラオの地ビール「レッド・ルースター」
ハッピーアワーというのがあって、その時間帯だけ安くなります。
タイムサービスみたいなものですね。
アサヒやバドワイザーなどは対象外なので、
このレッド・ルースターだけをひたすらおかわりしました。(笑)
ツマミはパラオで穫れたタロイモとバナナを使ったコロッケ。
他の南の島でもあるかどうか知らないんだけど、
パラオではバナナを焼いて食べる習慣があります。
去年は「焼きバナナ」を食べたので、その記事をリンクしておきますね。
パラオ風鉄板焼き:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2006-09-20
※タロイモはサトイモのような味と食感。
※バナナは普段食べてる完熟バナナではなく、軽い甘さでバナナ風味がほんのり。
それとハイビスカスを飾ったプレートには、獲れたての新鮮なサシミ。
脂ののったサシミではないけど、新鮮な魚は美味しいですよね〜
刺身の下に敷き詰めてあるのはダイコンではなくパパイヤの皮を千切りにしたもの。
ダイコンのツマのようにわさび醤油で食べると美味しいですよー(^_^)/
翌日もダイビングだから早く寝なくちゃ...でも...(* ̄0 ̄*)ノ口 をーい、もう一杯!!
カモンイカイカ大作戦!! [PALAU 2007]
今回のナイトダイビングの打ち合わせのとき、
イカ夜釣りの真似をしてイカを呼び込んで観察しようと計画をたててました。
ライトに集まってきたプランクトンをイワシが補食にくるので、
そのイワシを狙ってイカが集まってくる...という三段論法的な食物連鎖の習性を利用した方法。
というわけで、一緒に潜った仲間同士でライトを使ってイカ呼び込み作戦を開始!!
まずは水面に水中ライトを向け海面を下から照らすことで、
光を反射した海面近くにプランクトンがたくさん集まってきます。
外灯に集まる昆虫のような状態です。
小さな水中ライトですが、複数のライトを集めるとかなり明るくなるんですよ。
プランクトンは5mm程の極小サイズで、動き方もラジカルなので写真に撮れる状態ではありませんが、
集まってきたプランクトンに近付くとエビの子供のような手足のようなものも確認できます(^_^)
そして、狙い通りにイワシが集まってきました!!
水面下10cm程度の浅いところでプランクトンを補食しはじめました。
あとはイワシを狙うイカの来るのを待つだけ。
キタキタキターーーー!!
作戦通りにイカが集まって来ました。
※HALのロゴのLの下あたりに小さなイワシが見えます。
イカは水面のユラユラに合わせるように波打ったスタイルで泳いでいます。
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身体の色が変化してるのは、エサを前にしてエキサイトしてる証拠。
動作はゆっくり穏やかでも、心はすでにイワシに噛み付いてるような...(笑)
こういう動き方って昼間のイカの補食とは明らかに違う、夜間ならではの動きなのかもしれません。
昼間は、スーーっと獲物に近付いて、補食用の足をシューっと伸ばして獲物をキャッチする方法ですが、
夜間は波の動きに合わせて、海面に落ちたヤシの葉にでもなってるつもりなのかな?
昼間の機敏な補食とは違って、ジャッキーチェンの酔拳みたいな流れのままにながされて〜みたいなイメージを想像してもらえると分かりやすいかも。
そして、獲物が射程距離にくると、昼間のそれと同じように足をシューっと伸ばして補食しました。
イワシは足に巻き込まれてイカの足の間にある口に運ばれました。
一瞬の出来事でしたが、その光景が頭上のあちこちで次々と繰り広げられています!!
パラオのナイトダイビングのラストはイカ呼び込み作戦の大成功で終了〜〜〜〜〜
ダイビングって楽しい〜〜♪
水面から顔を出して見上げた夜空は、数えきれないほどの満天の星でした☆☆☆☆☆
夜遊び好きな乙姫様 [PALAU 2007]
夜の海では寝てる生物もいれば夜行性の生物も居ます。
夜行性の代表と言えば”エビちゃん”
エビのすべてが夜行性というわけではありませんが、
食卓に上がるようなイセエビやクルマエビなどの、一般的に有名なのはほとんどが夜行性。
まぁ弱肉強食な水中では寝てる時でもすぐに敵を感じて逃げたり戦ったりする必要があるので、
夜行性だからといって、昼間爆睡してるわけではありません。
昼間よりも,夜の方が活発に行動する...といったふうに理解してもらえればいいかと思います。
エビの近似種のヤドカリも昼より夜の方が活発な行動をしています。
「コモンヤドカリ」
夜に目立つ種類は、肉食で食欲旺盛な大きな種類が多いように思います。
小さな種類は日中に海藻食べたりしてるのをよくみかけます...
海藻を食べるのに夜まで待つ必要ありませんからね。(笑)
先日アップした伊豆の海で紅葉狩りしてたヤドカリと比べても肉たくさん食べてそうな顔してるでしょ?
伊豆のヤドカリ:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2007-11-23
外人さんは日本人よりたくさん食べる人多いもんね。(^^;)
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この子はテナガエビの一種。
この子は、肉食で獰猛な感じもありませんが、夜間になるとエビの天敵のベラが寝るので、
その間にプランクトンなどを捕食してるんだと思います。
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そして、伊豆でも多く見られるオトヒメエビ
昼間は岩の隙間の奥の方に居ることが多いですが、
夜間は隙間から出てきて活発に食事しています。
オトヒメ様は夜遊びが好きなのかも。(笑)