熱帯!! [CEBU 2006]
「ネッタイミノカサゴ」
ミノカサゴと比べると、ヒレの形状が違うことがすぐに分かると思います。
ミノカサゴのヒレがフリフリのヒラヒラなのに対して、
ネッタイ君は傘の骨組みのような細い線状のヒレに、小さな扇子を重ねたようなヒレ。
泳ぐたびに、水中でヒラヒラと流れるような線を描く姿はとっても優雅です。
ミノカサゴの種類は、この他に、
キリンミノカサゴ、ハナミノカサゴ、セトミノカサゴ...
なんていうのが有名なところかな。
遠目にはどれも同じようなミノカサゴですが、じっくり見ると、
細部の違いがハキリしてくるんですよねー
ミノカサゴの過去記事はコチラ...
青い海に...:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2006-05-11
フリフリフリル♪:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2006-04-30
とりあえず、今回の主役はセブで出会ったネッタイ君です。
名前のとおり、熱帯地方に多く見られていますが、伊豆の海でも観察されています。
やはり水温があがる秋頃に見られることが多いかな?
胸びれの形状以外では、胸びれの可愛らしい水玉模様も特徴ひとつ。
この水玉が一番区別しやすいところかも。
そんな違いを観察しながら、知識を増やすことが、
海中でフィッシュウオッチングをするときの楽しのひとつかな。(^_^)
こうして、パソコンの前で写真を並べてみると、その違いはハッキリみえますが、
海の中で別々に見てると、その比較ってなかなか出来ないんですよね。
逆に似てるところは、下を向いて泳ぐこの姿勢。
補食のために、砂の中から顔を出すエビなどを待ち構えてるポーズです。
そんなに目を近づけたら目が疲れちゃいますよ〜(笑)
観察したいサカナの特徴や性格を知って、
頭の中にある知識と、目の前の現実を重ね合わせて行くことで、
より確かな知識となって身に付くように思います。
趣味のレベルのフィッシュオウッチングですけど、
どうせやるなら少しでも広く深く自分のものにしたいですからね。(^_^)
ウルトラマンのパンツ [CEBU 2006]
ダイバーでなくても、人気のある海水魚というと、
やはりクマノミが一番だと思います。
人気というより、映画「ニモ」でも知名度がアップしたってことでしょうか...
「カクレクマノミ」
昨日のニシキテグリ同様、やはり見つけるたびに写真に撮ってしまう好きな被写体です。
数あるクマノミの種類の中から、
この「カクレクマノミ」が映画の主役に選ばれたのは、
やはり、その表情の可愛らしさだと思います。
他のクマノミはアングルによってはギザギザした歯が目立ってしまって、
ピラニアっぽい表情を見せることもありますからね。(笑)
機会があったら、そんな強面のクマノミ特集でもやってみたいと思いますが...
あ、でも、そういうのは「怖いです〜〜」ってコメントばかり集まって、
不評な記事になってしまうかな?(^^;)
名前の「カクレ」ってのはそのままで、
住処にしてるイソギンチャクに隠れるのがクマノミの中でもダントツに早いですね。
他の種類のクマノミはダイバーが近づくとイソギンチャクから離れることも珍しくありませんが、
このカクレクマノミは、ほんとに隠れてばかりです。
行動範囲がイソギンチャクの中だけなぶん、
写真を撮るのには狙いが付けやすくて都合がいいこともありますけどね。(^_^)
そして、このカクレクマノミには、もうひとつ可愛らしい特徴があって...
ウルトラマンパンツを履いていること...
シュワーーー☆○(%)o
身体の真ん中のラインがほらね?
写真を並べてみるとこんな感じ....o(o|o)/
ね?
そう覚えたら、海中や、水族館でクマノミを見たとき、
種類の違いを見分けるのに役立ったり。。。(笑)
恋の相手はどこかしら? [CEBU 2006]
7/21の記事にもアップしてますが...
またまた「ニシキテグリ」の登場です。
Jewels of coral:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2006-07-21
今年はいっぱい撮っちゃったので、いっぱいアップしちゃいます〜♪
だって、お気に入りのコなんだもん。(笑)
今夜は正面顔特集です。(^o^)
顔を正面から捉えた写真だと、その表情がよく見えて、
可愛らしさもアップするでしょう?
首を傾げながら、岩やサンゴの隙間を泳ぐ仕草はとても可愛いんですよ。
このニシキテグリ...日没と同時くらいに産卵する習性があるので、
夕方4時頃から6時くらいまでの間に、パートナーを求めてウロチョロしています。
その時間帯が、我々ダイバーにとっては撮影しやすいタイミングの時間帯でもあります。
で、そこで出会ったパートナーと日没と同時くらいに産卵します。
オス1匹にメスが数個体集まって順番に受精するようなことも珍しくないようですね。
産卵の時は、オスが胸びれでメスを抱きしめて、
水底のサンゴの隙間から水面目指して登っていきます。
そして、オスとメスのタイミングが合ったときに、産卵&放精を同時に行って受精します。
愛のダンスと呼ばれていて、感動的なシーンだったりします。(^_^)
過去に1度だけ見ていますが、そのときは写真失敗しちゃったので、
お見せできるものがありませんけど。(^^;)
※興味のある方は「ニシキテグリの産卵」で検索してみると、映像なども見つかるかもしれません。
今、利用してるダイビングセンターのルールでは、
日没前の5時までに海から上がらないとダメなので、
その産卵シーンを撮影するのは難しいのですが、
近々にナイトダイビングも可能になると聞いてるので、
来年の遠征の時はそんなシーンも写真におさめることが可能かも。(^_^)
そのニシキテグリちゃん...
時々、こっちをチラチラ見てたけど...
私をパートナーにしようと思ってくれたのでしょうか?(笑)
この、可愛らしい上目使いには弱いけどねぇ...(^^;)
裸の少年 [CEBU 2006]
またセブ2006の記事に戻ります...
セブではダイビングポイントに向かうために、ボートに乗って行きます。
その港付近では、いつも子どもたちが水遊びを...
カメラを向けていたら、皆で相談した感じで、
次々に海に飛び込みはじめました。
ジャポーーン!!
南の島の子どもたちはシャイで、控えめな子どもたちが多いけど、
多くの好奇心と、少しの自己主張を感じたりもします。
この、手を交差したポーズは、なんだったかなー?
どっかで見覚えあるような気がするけど・・・
日本からのヒーロー特撮モノが、向こうにも輸出されてる影響なんだろうか?
その中の一人が、ちょっと用事で戻ってきました。
一応、ピンクのタオルをパレオ風に巻いてましたが...
こういう巻き方が簡単に出来ちゃうなんて、やっぱ南の島の子どもだねー
でもでも、あっという間に、めんどくさくなったのでしょうか?
せっかく綺麗に巻いたの、10歩程度でタオル取っちゃいました。(^^;)
まぁ、海で泳いでるときは、いつも裸ですからね。
てか、ここまででの短い距離で不要になるなら、
最初からタオル必要ないじゃんね。(^^;)
ぷら〜〜ん♪
段差を飛び越えてーーーー!
裸の少年はココからダッシュ!!
なんの用事か知らないけど、後ろ髪引かれる思いで、
仲間のとこから急いで目的の場所に向かう雰囲気が見てるだけで伝わってきますよねー(笑)
目つきや、態度がそのまま声になって伝わってくるような素直な気持ち...
なんだか、とっても、のどかで微笑ましい光景...
無邪気な子どもたちが楽しそうにしてる姿はほんと可愛らしいですよね。(^_^)
水中で幼魚を見てるときと同じような気持ちになってしまったり..(^^;)
HAL's Ocean Park>>
セブ島の花 [CEBU 2006]
セブで撮影した花を少し...
まずは南の島の定番「ハイビスカス」
このハイビスカスはうちにある沖縄産のハイビスカスに似てる感じ〜
うちのハイビの過去記事はコチラ...
ハイビスカス:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2005-04-26
daylight & orangelight:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2005-03-27
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続いて...
「ブーゲンビレア」
この薄紫色は初めて見た色です。
関東あたりの花屋じゃあまり見かけないタイプ。
ブーゲンビレアって、あまり種類意識せずに見てたけど、
世界にはどのくらいの種類があるんだろう?
ブーゲンビレアの過去記事はコチラ...
「情熱」:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2005-02-13
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それと...名前分からず...
みほさんからの情報で「カンナ」と判明!
みほさんどうも了└|力"├(゚▽゚*)♪
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こっちはニチニチソウ...
これはなんだか雑草のような感じに原っぱの隅にたくさん咲いていました。
誰かが植えたのものなのか?
それとも、セブ島では普通に自生してるのかな?
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最後に、名前の分からない花
kumakoさんの情報でデュランタの仲間であることが判明。
ダイビングセンター近くの民家の庭先に...
可愛らしい花なので、ちょっとパチリ☆
名前の分からなかった花の名前も一晩で無事解決、
やっぱブログの輪っていいですねー(^_^)
kumakoさんどうも了└|力"├(゚▽゚*)♪
こうして、ざーっと見ただけでも、色が変わっていたり、逞しく自生していたり...
いつのまにか頭のどこかにある、自分の知識の中の花と比較して、
日本で見てる目線とは違う感じになりますよねー
それでも、綺麗なもの、美しいもの...
心惹かれる気持ちは世界中同じだよね。(^_^)
追記...
※コメントの中に「ブーゲンビリア」or「ブーゲンビレア」正しくはどっち?
..というようなコメントがいくつかありますが、どっちも正解だと思っています。
学名で「Bougainvillea」これをどう発音して読むのかということになりますから。
私の場合は好きな歌の歌詞に「ビレア」という読み方を使っていたので、
そちらを使ってるんですけどね。(笑)
泳ぐ 木の葉 [CEBU 2006]
ダイビングを始めたばかりの頃...
ダイビング雑誌を見ながら変な魚だなーって思いながら、
いつか、こういう不思議な魚を見に行きたいな〜。。。とか
そんなことを思ってたこともありました。
そのサカナってのは...
「ヘコアユ」
え?
どこにいるか分かりませんか?
じゃ、もう一枚。
アップで撮ったのを...
アユって名前だけど、川魚の「鮎」とは無関係。
ヨウジウオなどに近い仲間に分類されています。
セブ島では、浅い水域で比較的普通に観察できるサカナ...
写真のようにペアまたは、数個体で集まってることが多く、
単体で泳いでるところは滅多に見ないかなー
沖縄の方言では、キーヌハーイユ(木の葉の魚)と呼ばれていたりします。
木の葉を真似た擬態をするサカナは他にも数種類いますが、
私の独断ですが...そのなかでも、いちばん似てません。(笑)
近づくと、木の葉のフリをしたまま、ゆっくりと立ち泳ぎのまま逃げて行きます。
どんなにバレていても、木の葉の気持ちになったままなんて...常に平常心ですね。
慌てると、すぐに動揺しちゃう私とは大違いです。
こういうところは見習わないとね!!(笑)
伊豆辺りでも見れる種類に、サギフエという同じような泳ぎ方の魚がいます...
(写真は昨年5月に撮影したもの)
種別的に見ると、これもヨウジウオやヘコアユに近い仲間です。
その地域の海中に沈んでいる木の葉に近い体系の種が、
それぞれの海に分布されるのかな...
陸上のことも水中から観察して、進化して行くのでしょうか?
そう考えると、とても神秘的で水中観察の楽しみが広がっていく感じがしますねー(^_^)
変わりゆく島... [CEBU 2006]
たしか去年もセブ島の中を走る車や、街の様子を記事していますが、
今年もまた似たような...(^^;)
この交差点にあった大きな果物屋さんは、今年は少し売り場を縮小していました。
気分で売り場面積が変わるのか? または、経営方針が変わったのか?
または、商売してる人が変わったのか...
理由は分からないけど、何も変わらないような島でも、
少しの間にどんどん変わってる部分もあるんだなー
ぱっと見は、いつも同じ印象でも確実にあちこちに変化が...
まぁ、日本でも3年するとどんどん開発で変わりますからね!
この派手なワゴンも以前より派手さが増してるし...
けど、冷静に考えたら、3年の間に新車に買い替えるケースが増えただけなんですよね。
これも日本と同じ現象ですよね。
以前、よく立ち寄った店に久々に行ったら違う店になってた...
なーんてのは都会じゃ当たり前のようなことだしね。
島の生活は、島に住む人たちのものだし、
観光客である私たちが口を挟むことではないけれど、
街の様子は変わっても、青く輝く海はいつまでも今のままであってほしいな...
そして、ブログも少しずつ変化しています...
サイドバーのメロメロウミダー1号も、今日からオリジナルのタブが付きました。
メロダチmayaさんが、わざわざ作って送ってくれたんですよ〜
こういうのは女性の目で見て仕上げてもらった方が可愛くていいですよね。(^_^)
マウスオーバーすると、ウンチをかけられたウミダーに絵が変わります。(笑)
mayaさん、ありがとう〜♪
小さな灯りに優しさを込めて... [CEBU 2006]
光の使い方で、写真に変化を持たせてるって記事は、よく書いていますが、
「その光」だけしかない...って、いう場合もありますよね。
「停電」
頼りになるのはロウソクの灯りだけ。
電気が復旧するのをひたすら待つばかり...
けど、そんな心細いときだからこそ、
ロウソクの小さな灯りが より、力強く見えたりね。
セブの台湾料理の店でのヒトコマ。
ロウソクの灯りの中で飲むビールもまたウマイ!(笑)
一緒に食事をしていた現地スタッフの話では、
よくあることだから平気平気、気にしないで飲みましょうってことだったけど、
予備電源の完備されたマンションやテナントビルの生活に慣れてしまうと、
停電って、ほぼ皆無だし、ちょっとびっくりしてしまうんですよね。
ロウソクの灯りに、子どもの頃の懐かしい記憶を辿ってみると。。。
楽しみだったテレビが映らなくなって悲しいはずなのに、
非日常的なロウソクの灯りが、なぜか嬉しかったり...
秘密基地っぽい感覚が、嬉しかったのかな?
ヒューズを点検に行く父のあとをついていって、
普段覗くことのない、高い場所にある小さなフタの中を一緒に覗き込んで..
ちょっとした冒険気分だったかも。(笑)
そんな記憶を思い浮かべながら...
小さなカイメンの中に最小限の光を使って撮影。
「クシノハカクレエビ」
照らす光を少なくして、青い海の優しさがそのまま残るように...
一枚の写真に、優しさと暖かさを閉じ込めて...カシャ☆
海に眠る金貨の欠片 [CEBU 2006]
今夜もCEBUの写真から...
「ニチリンダテハゼ」
南の海では、いろんなところで確認できます。
ですが、沖縄やパラオではどちらかというとレアものですが、
セブなどフィリピン一帯では、かなりの個体数が生息してる感じです。
名前の由来でもある美しいセビレが特徴。
↑の写真ではその背びれをたたんでいますが、
ニチリン撮影の基本はカメラを構えてピントを合わせて、
背びれが開くまでジっと待ちます。
で、背びれを開いたときに。。。カシャ☆
これが、ニチリン撮影法。(笑)
そういうのを知らないダイバーからすると..
「この人さっきからなんでシャッター切らないんだろう?」って思って見られているかも。
実は私も最初の頃は、ニチリンダテハゼを見つけても、
撮ることに夢中で、背びれが開いてなくても気にせずシャッター切ってました。(^^;)
でも、ハゼの中でも比較的接近できるタイプだし、
粘って撮影する楽しさを教えてくれる可愛いヤツだと思っています。
それに粘ってると...
宝物を見せてくれました〜♪
口にくわえているのは、遠い昔、海賊が落とした金貨の欠片かな?(笑)
穴の回りに散らばってる色違いの石のようなモノで遊んでる感じ...
一緒に遊んでくれるつもりだったのかもしれません。(^o^)
※今日の写真はすべてOLYMPUSμデジタル600で撮影
Jewels of coral [CEBU 2006]
5/31以来ですが...いきなりセブの続編です。(^^;)
セブ島に行ってきました〜〜って、話は覚えてもらえてるのか不安もありますけど、
とりあえずCEBU 2006シリーズ再開です!
2006年のセブの記事については、カテゴリー「CEBU 2006」をご参照くださいね〜
セブ記事復帰第1弾は「ニシキテグリ」
(使用機材 / カメラ:Nikon D70、レンズ:Nikkor105mm Micro)
比較的浅い水深のサンゴのガレ場(崩れた珊瑚が重なって出来た天然の魚礁)や、
岩の隙間を覗き込むとチョロチョロ動いていたりします。
↑の1枚はレンタルしたD70で撮影したものですが、
狭い岩の隙間に外部ストロボを装備した大きな一眼レフハウジングを入れるのは一苦労。
こんな時は、小型のコンパクトデジカメの方が有利なことも多々あります。
で、活躍するのが、いつも肩からぶら下げてるサブカメラのオリンパスμデジタル。
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ニシキテグリを探しながら、岩の隙間を覗き込んでパチリ☆
実は、マクロ写真にハマったきっかけがこのニシキテグリを撮りに行きたかったから。
それまでは、イルカやマンタなどの大きな生き物ばかり狙ってましたが、
顔の表情も、色の鮮やかさも最高ですよね!
壊れたサンゴの中に住む、宝石のように輝いたサカナ...
過去のニシキテグリの記事はコチラ...
アイドル♪:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2005-01-25
海の真ん中にある湖:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2005-09-27
NikonD70で水中写真!:http://blog.so-net.ne.jp/hal_park/2005-05-29
ただ、最近はアクアリストの乱獲のために、ニシキテグリの個体数も激減してきています。
海の中のアイドルは、海の中で見てこそ美しい!
水槽に入ったニシキテグリは色も褪せてしまうし、
ヒレもシャキっとしなくなってしまいます。
欲しがる人が居なければ、地元業者も採取をやめると思います。
海水魚飼育されてる皆さん、どうか養殖魚以外は欲しがらないでね!!